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2009.07-08 太湖・チャオシー川・崇明島

 2009年の7-8月に、本プロジェクトのスタートとして、太湖、チャオシー川、崇明島を仮調査・視察しました。今回の視察で誰もが感じたことが、その落差の激しさでした。ヒメビシやオニバスがそこらじゅうにあることに歓喜の声をあげたかと思えば、アオコの異臭に鼻をつまみます。植生の豊かな氾濫原に生物多様性の匂いを感じたかと思えば、家畜の糞尿やケミカルにまみれた水たまりに顔をしかめ・・・・。原自然的な風景、文明の発達、公害、農業、その他もろもろが混然一体となった環境の中に、人間と生物たちが生きていました。おそらく日本も、戦後の経済成長の中で同じようなことを経験したのであろうと思われます。しかし二つだけ異なる点が挙げられます。一つはその変化のスピードが実に速いこと。いたるところで土木工事がなされ、経済発展を促す看板がこれ見よがしに目に飛び込んできます。もう一つは、西欧や日本が経済発展の中で犯してきた失敗(もちろんここでは自然や生物多様性の喪失のこと)を活かし、同じ轍を踏まない可能性が残されている、ということです。我々の研究が少しでもその役に立てれば、、、と思うのですが、中国の壮大さと勢いとカオスの中で、いったいどれほどのことができるのかと呆然と立ち尽くしてしまったのが正直なところでしょうか。