【教育方針】
アジアは、地球上でもっとも高い生物多様性を持ち、もっとも劇的に経済成長を遂げているエリアです。本プログラムでは、このアジアを主たる対象に、遺伝子・種・生態系に関する地上観測と地球規模の衛星観測とを結びつけ、保全生態学と地球システム科学を結合した「アジア保全生態学」の発展に寄与する人材を育成することを目的とし、特に下記に重点をおいたカリキュラムとなっています。

 

1)   国際的・先端的な研究力

   例:英語を母国語とする教員による「論文作成法」「プレゼンテーション法」

2)   アジア保全学をけん引する実践力

     例:「グローバルフィールド実習」「自然再生フィールド実習」

3)   プロジェクト提案力

    例:「リサーチプロポーザルIIII

4)   日本語による討論力

    例:東大九大合同合宿形式セミナー「トキセミナー」

5)   英語による討論力

    例:月例「国際セミナー」

6)   最先端の研究スキル

    例:シナジーカリキュラム合宿形式集中演習「保全生態学研究法演習」

7)   幅広い専門知識をカバーする学際力

    例:「環境経済学」「社会心理学」等の集中講義
 
 
  
【副専攻コース】
国際性、学際性、俯瞰的視野を育てるために、3つの副専攻コースを設置しています。いずれのコースにおいても、本事業が運営するコアサイト(カンボジア・中国・モンゴル・屋久島・三方湖・伊都)において、受講者・事業担当者および特任スタッフからなるユニットを組み、研究計画・現地調査・データ解析という一連のプロセスをチームで行い、副専攻論文をまとめます。

 

グローバルエコロジスト養成コース

アジア諸国で、保全・自然再生技術のニーズが増大しています。本コースでは、世界の生態保全・自然再生の現場で活躍できる専門家を育成します。とくに国際機関、アジア行政機関で活躍できる人材の育成を目指します。カンボジア森林サイト、屋久島サイトがコアサイトになります。

 

然再生ファシリテータ養成コース

自然再生推進法が執行されて以来、ますます新たなニーズが増大しています。本コースでは、国内の自然再生・保全の現場で活躍できる専門家を育成します。とくに企業や環境NGO、行政機関で活躍できる人材の育成を目指します。中国太湖、伊都新キャンパスがコアサイトとなります。

 

俯瞰的リーダー

選抜された大学院生には、本事業の統合班が進める俯瞰的プロジェクトに参加していただき、国際的リーダーシップの育成を行います。とくに大学教員や行政および国際機関スタッフとして活躍できる俯瞰的リーダーの育成を目指します。

 
 
 
【副専攻カリキュラム】
 
副専攻カリキュラム構成 
シラバスができ次第、更新します
 

主専攻特別研究(学位論文) (必修)

副専攻特別研究(副専攻論文) (必修)

論文作成法 (必修)

プレゼンテーション法 (必修)

グローバルフィールド実習I (選択必修)

自然再生フィールド実習I (選択必修)

グローバルフィールド実習II (選択)

自然再生フィールド実習II (選択)

リサーチプロポーザルI (必修)

リサーチプロポーサルII (必修)

リサーチプロポーザルIII (選択)

国際セミナーI (必修)

国際セミナーII (必修)

国際セミナーIII (選択)

トキセミナー (選択)

保全生態学特別講義I-VI (選択)

保全生態学研究演習I-VI (選択) ←東大九大シナジーカリキュラム

 

シラバスができ次第、更新します。選択型の集中演習になります。フィールドにおける合宿形式の場合があります。
 
        生態系観測(森林): 森林動態、水文学、土壌学

           生態系観測(陸水): 河川工学、湖沼学

           生物種観測(動物): 昆虫学、魚類学

           生物種観測(植物種): 広域分布解析、ハビタット解析

           遺伝子観測: 分子生物学、遺伝学、系統学

           統計学・データマイニング: 統計学、データマイニング演習

           衛星観測・GIS: 衛星観測、GIS演習

           数理モデル:数理生物学、水循環モデリング
 

  
【履修例】

1.  主専攻論文「水系ネットーワーク復元がトキの野生復帰可能性に与える効果」(九大工学府)。九大新キャンパスでの自然再生フィールド実習Iを履修し、副専攻論文「新キャンパスにおける食物連鎖―安定同位体比による解析」(九大比較文化学府)をまとめる。研究法演習では「統計・データマイニング」と「衛星観測・GIS」を履修し、九大。東大のシナジーカリキュラムにより統計解析とGIS解析のスキルを習得する。

2.  主専攻論文「カザフスタンにおけるハナバチ類の系統分類学的研究」(九大生物資源環境学府)。カンボジアでのふろー場るフィールド実習Iを履修し、副専攻論文「カンボジアの自然林・間伐林・植林地における蜜源植物の多様性の変化」(九大システム生命学府)をまとめる。研究法演習では「生態系観測(森林)」「遺伝子観測」を履修し、九大・東大のシナジーカリキュラムにより森林調査と遺伝子研究のスキルを習得する。